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彼岸花

『彼岸花』は秋の彼岸の頃に、道端や人里に近い川岸や田のあぜ道などに群生し、夏の終わりから秋にかけて咲きます。 彼岸花の大きな特徴は、一般的な花とは違う生態系にあります。彼岸花は、球根から花が出てきて、その花が枯れた後に葉が成長します。そのため、葉が無い状態で花が咲いているのです。花と葉を同時に見ることができないことから、「葉見ず花見ず」と言われ昔の人は恐れをなしたとか…。花が終わった今の時期、小さな葉が出だしている様子を見ることが出来ます。 彼岸花は、別名が多い事でも知られています。その数は1,000以上とも言われています。一番多く耳にするのは『曼殊沙華』ではないでしょうか?法華経などの仏典に由来した梵語で「紅色の花」を意味すると言われています。 彼岸花の季節になると、思い出す絵本があります。滝平 二郎さんの『花さき山』という絵本です。彼岸花ではないのですが、形が似ている花が登場して、滝平 二郎さんの切り絵がとても幻想的で美しい絵本です。 山菜を取りに行って、やまんばに出会った『あや』。 「この花が、なしてこんなにきれいだか、なしてこうして咲くのだか、あや、あまえは知らねえべ。この花は、ふもとの村のにんげんが、やさしいことをひとつすると ひとつ咲く」と、あやに語りはじめる やまんば。 大人になった今、改めて読むと子供の頃の感じ方とは少し違ってて、『美しい花を咲かせる心とは?』と感じさせられます。 絵本だからと思わずに、ぜひ、滝平 二郎さんの切り絵の世界をお楽しみください。
田島 奈々枝

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