一旦の弔問では、ご遺族にすすめられた場合は部屋に上がっても良いですが、その場合でも短時間で切り上げる方が良いです。
ご遺族の気持ちを察して、その気持に寄り添う姿勢が大切です。服装は地味な平服が好ましく、アクセサリー類は結婚指輪以外は必ず外します。化粧も薄くしましょう。
ご遺族に対しては簡潔にお悔やみをお伝えし、頭を垂れ、声を低くするのが自然です。
心がこもっていれば、例え言葉につまってしまっても、深く一礼するだけで十分気持ちは通じます。
その際に「重ね重ね」「たびたび」など同じ言葉を2回重ねる表現や、「重なる」などの言葉は「不幸」が続くことを暗示させるために忌み言葉とされています。
これらの言葉を使わないようにだけご注意ください。
なお、ご遺族とは面識がない場合は、「以前○○でお世話になりました△△です」などと故人との関係性を踏まえて簡単に自己紹介をしましょう。
一般的なお悔やみの言葉
このたびは、まことにご愁傷さまでございます。
心からお悔やみを申し上げます。
病気で亡くなった場合のお悔やみの言葉
お悲しみもさぞかしのことと思いますが、どうぞご看病疲れの出ませぬように…。
故人との対面でのお悔やみの言葉
安らかなお顔ですね。とても穏やかなお顔で、少し気持ちが落ち着きました。
事故死・急死の時のお悔やみの言葉
突然のことでまだ信じられない思いです。
ご家族のご無念はいかばかりと、お察し申し上げます。
キリスト教での葬儀は神に感謝し故人を懐かしむ場なので「ご愁傷様」は不適切な表現となります。
「安らかなお眠りをお祈り申し上げます」という言い方が一般的です。
遺体との対面は遺族にすすめられた場合だけ行うものです。遺体が傷ついているときや顔が変わったときにはいっさい行わないこともありますから、自分から申し出るのは遠慮しましょう。
対面するときは、遺体の顔のあたりからやや下がった位置に座り、故人に一礼します。遺族が白布をあごのほうからめくるので、畳に手をついたまま対面し、深く一礼し、静かに手を合わせます。「良いお顔をしていらっしゃいます」「おだやかでまるで休んでいらっしゃるようですね」などと、ひと言いたわりのことばをかけるのもよいでしょう。
対面するのがつらいときは「今の私には……」と率直に断ってもかまいません。
どうしても弔問、通夜・葬儀に出向けないときはとりあえず弔電を打ちます。既成の電文もありますが、できれば自分の言葉でお悔やみの心を表したいものです。
通夜・葬儀に出席できなかった場合や、後日死去を知ったときは、葬儀後の初七日などの法要のときに弔問に行くとよいでしょう。遠隔地などの場合は後日、お悔やみの手紙を出します。